相続トラブルの前兆を見抜くために【名古屋のごとう司法書士事務所】

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プロが考える相続トラブルの前兆を見抜く方法【名古屋のごとう司法書士事務所】

2020/04/30

相続は「成功をする公式」より「失敗をする公式」から学ぶ

相続では、残念ながら往々にしてトラブルになってしまうケースがあります。相続財産の分配が公平でなかったり、相続財産が分けにくかったりと、原因はいろいろあります。人が亡くなってケンカが起こるのはとても残念なことです。

では、どのようにすれば、相続でトラブルにならずに手続きをすることができるのでしょうか?

 

 

その答えは、相続での失敗事例にあります。つまり、これまでの相続実務において蓄積された相続事例に基づいてある程度の予測をすることはできます。
逆にこれをすれば、必ず成功するという公式みたいなものをご紹介しにくい面があります。相続は、相続人という人が関係するものです。相続問題では、被後見人との人間関係や家族の歴史など、ご相続ごとに事情が異なります。特に相続は、相続人の間での感情的な問題を抱えている場合もあります。

 

そこで、相続で知っておくべきは、「成功する公式」より、「失敗する公式」なのです。
相続で「失敗する公式」を知っておくことで、ご自身の相続に当てはめて考え、どのようにすればトラブルを回避できるのかを検討してみて下さい。

 

名古屋の司法書士が、相続で失敗しやすい条件をご紹介します。
これらの条件を確認して、ご自身の相続に当てはまる場合は、特に気をつけて相続手続きを行う必要があります。

1 失敗しやすい条件① 「特定の相続人が独断で手続きを進める」

相続手続きを進める場合、相続人が一人であれば問題ありませんが、複数の相続人がいる場合、誰かが中心となって相続手続きを進める場合が多いと思います。

 

その場合、他の相続人から不信感やあらぬ疑いをかけられないように注意をするようにしましょう。
相続手続きは、相続財産の分配の手続きです。誰でも財産を欲しいと思うのは当然です。そこでは、相続人の間で公平に手続きをすることが要求されます。しかし、相続人の間でも相続に関する法律や税務、手続きに対する知識や経験、情報などに格差がある場合が多いでしょう。そうなると、ちょっとしたことで知識や情報の少ない相続人から疑いの目で見られてしまうことがあります。自己の有利に相続手続きを進めようとしていると。実際はそうでなくても、知識や情報少ない相続人からすれば何が正解かわかりませんから、誤解を受けやすいのです。

被相続人の兄弟姉妹が相続人になる場合、先妻の子が相続人になる場合などそれほど相続人の間で交流がなく、お互いに面識もない場合は、特に注意しましょう。ちょっとした言動が相手方相続人の不信感につながります。遺産分割協議の話の切り出し方など、相続手続きの進め方を間違うと一気に相手方相続人の態度が急変します。

 

そのようなケースでは、被相続人の生前はほとんど登場しないのに、相続で財産をもらう場面で登場するという印象を持たれることが多いと思います。棚から牡丹餅のように相続財産を運よくもらおうとしているという印象を持つことがあります。
通常の兄弟姉妹や子では、法定相続分は平等です。生前の被相続人への貢献度は寄与分などで相続分を調整する必要があります。

 

以上のような場合、第三者の専門家を間に入れて手続きを進めることも解決方法のひとつです。
司法書士等の相続の専門家が入ることで、相続人としては公平な相続が行われると感じて安心していただけます。司法書士は、相続に関する交通整理をします。相続人の方で疑問点や質問があれば、お答えします。そのようにして相続人の間での知識や情報の格差が埋まり、公平な状態が生まれます。そうなると、遺産分割協議書に納得をして実印を押印していただけることがあります。

公平で円満な相続をしたい方は、司法書士などの相続の専門家へ相談してみましょう。

2 失敗しやすい条件② 「相続人の間で被相続人の介護等でもめた場合」

被相続人の介護やお世話をする相続人は少なくありません。
ご両親であれば、長男家族などが介護をすることが今でも相当数あります。しかし、最近は、近くにいるお子様がお世話をするケースも増えています。

 

このようにして、相続人のうち、特定の相続人が被相続人の介護等をすると、介護等をしない相続人も生じてしまいます。この状態で、いざ相続の場面で相続人は法定相続分で平等だと言っても納得がいかないことも多いでしょう。この問題で難しいのは、介護等をしていない相続人は介護やお世話をする現場の大変さがわからないからです。実際に現場で介護等をしていないのですから仕方ありません。しかし、介護等はそれだけで仕事になるようにとても大変なことです。肉体的にも精神的にも疲弊してしまいます。それを配偶者を含め家族で負担を背負いながら行っていればなおさら苦労があります。

 

これらを法律上の寄与分として処理できればいいですが、必ずしもすべてが評価されるとは限りません。そもそも、子が親の面倒を見ることはそれほど特別な扱いを法律上はしていません。寄与分には、被相続人に対する特別な寄与が必要です。通常の介護やお世話程度では、認められにくいのが現実です。とはいえ、前述のとおり、介護等には、目に見えない苦労があります。ましてや自分の家族にも負担をかけているとなるとなおさらその分を相続分に加算をしていほしいというのは素直な感情です。

 

相続後、遺産分割協議を進めるにあたり、これらの問題点があることを考慮して、相続人で話を進めるようにしましょう。うまく進まない場合はやはり司法書士等の相続の専門家の意見や手助けを受けて、公平で円満な相続手続きになるようにしていきましょう。

3 失敗しやすい条件③ 「相続人の間で世代間のギャップがある場合」

相続人の年齢がバラバラな相続もあります。

例えば、兄弟姉妹が相続人で、相続人のうち何人かが既に亡くなっておりその子が代襲相続人になっているような場合です。このようなケースでは、相続人の子である代襲相続人(甥や姪)は、自分の親ぐらい離れた他の相続人と相続手続きをすることになるのです。

 

昔は、長男が親の面倒を含め家を継ぐという家長承継の発想がありました。今でもそのような風潮の中育った世代はお見えです。一方、最近の若い世代は、そのような感覚を持っていないことが多いのです。ゆとりや平等という風潮の中育った世代は、インターネットを駆使して自分の法定相続分をすぐに把握できます。自分の相続権を知った上で、その権利を放棄するような遺産分割協議に素直に承諾するかはケースバイケースでしょう。

 

ある相続人は、「法律で定められた権利なのだから当然もらいます。なぜ放棄をする必要があるのですか?」とおっしゃる方もいます。
またある相続人の方は、「もともと自分が直接関係していない相続だし、被相続人の方に尽力をしたが相続すればよいので、自分は何も相続財産はいりません。」という方もお見えです。

 

これは、私自身、司法書士としてさまざまな相続相談や依頼を受けていますが、本当にケースバイケースです。相続人の価値観や人間性が出るからでしょう。人により当然と考えている前提が異なります。

 

したがって、相続で遺産分割の際は、それらを前提に遺産の分配についての話を切り出し、進めていく必要があるでしょう。いたずらに対立心をおあおるつもありはありませんが、相続はそういった心理戦になることもあるのです。
 

相続は法律や税務だけの話ではないことが往々にしてあります。理屈よりも感情や人間としての立ち振る舞いが相続手続きに影響を与える面も少なくないのです。

最後に

名古屋の司法書士が、相続で失敗をしがちな条件・公式について解説をしました。

 

相続では、私たち司法書士は単なる法律判断や手続きだけでなく、実は様々なことに注意を払って話を進めています。目に見えない部分でわかりにくいですが、相続でトラブルにならないためにはこのような表に現れない部分が大切だったりします。

 

ご紹介した相続で失敗しがちな条件にご自身の相続が当てはまる場合、くれぐれも気をつけ手続きを進めて下さい。一旦、相続人の間で感情的なトラブルなどになるとなかなか相続手続きが進まず、裁判をしなくていけなくなる可能性があります。裁判をすれば、費用も時間もかかり、相続人は誰も得しません。また、相続人の間の亀裂が決定的なものになるでしょう。

 

相続において公平で円満な相続手続きを意識することで、各相続人は安心して遺産分割や手続きに協力しやすくなります。相続手続きに客観性を持たせるようにしましょう。インターネットで情報が拡散している現代では何かを隠して有利に相続手続きをすることが難しくなっています。


逆に、相続開始後、最初から透明性のある相続手続きをすることでスムーズに相続が終わります。
ぜひご参考にしてみて下さい。

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