相続で司法書士ができること【名古屋のごとう司法書士事務所】
2020/04/16
相続の手続きは司法書士にお任せ!
相続が起こると、いろいろな手続きが必要です。
その中でも財産に関係するようなものは、とても重要な手続きです。
そこで、複雑で面倒な相続手続きのお手伝いをするのが司法書士です。
司法書士は、法律と手続きの専門家です。相続に関する法律問題の解決を図ってくれるだけでなく、その後の相続手続きまで一貫して代わりに行うことができます。
相続問題は遺産が多かったり、相続人の数が多いとなかなか手続きが進みません。誰かが率先して動かないと相続手続きが進まないのです。しかし、あまりやりすぎると他の相続人に自己への利益誘導をしているなど誤解を受けることもあります。そこで、第三者の専門家である司法書士に間に入って入って、法律の交通整理と相続手続きを頼むことで相続がスムーズにいくことがあります。
ここでは、名古屋の司法書士が、司法書士が具体的に相続でできることをご紹介します。
1 相続手続きに必要となる書類の収集及び作成
相続が開始して、具体的に相続手続きをするには、行政機関や金融機関などに提出する書類がたくさんあります。これらの証明書類を揃えて、相続において自分に遺産を承継する権利があることを証明しなくてはいけません。
相続の必要書類で最初に必要なものは戸籍一式です。
これは、被相続人の相続人を特定するために収集します。相続人が確定すると次に法定相続分で相続人が相続する場合を除いて、遺産分割協議により相続人の間で各財産の取得者を決めます(遺産分割協議書の作成)。その他にも必要書類は多数あります。
相続で必要な大まかな流れは上記のとおりですが、その中で戸籍や遺産分割協議書などを相続人で用意する必要があります。
司法書士は上記のとおり戸籍だけでなく、その他必要に応じて住民票、戸籍の附票など市区町村で取得できる書類を代わりに請求して取得することができます。遺産分割協議書についても相続人の皆さんのご意向に基づき作成をします。このように、およそ相続手続きに必要な書類を揃えたり、必要に応じて法律文書の作成を行います。
相続人の方は、ご依頼後は、それらが整うのをお待ちいただくだけです。
2 不動産の相続手続き(相続登記)
相続財産の中でも、代表的な財産として土地や建物といった不動産があります。
この不動産は、日本においては登記制度に基づいて管理しています。不動産の登記制度は、不動産に関する重要な事項を登録することで、不動産取引の安全を守る役割があります。また、不動産の所有者等の権利を有する人の権利を保護する意味もあります。不動産の売買や相続などで不動産を取得しても、登記の変更を怠れば、その所有権を主張できない場合つまり、所有権を失う場合もあります。
このように不動産の登記制度は、市区町村で行う住所変更などの行政手続きとは系統が異なる手続きです。相続においても確実に所有権を守るためにも遺産分割などで不動産を取得した場合は、速やかに登記名義の変更手続きもするようにしましょう。
この大切な相続による登記名義の変更手続き(「相続登記」と呼ばれています)を専門にしているのが司法書士です。司法書士は、不動産の登記についての専門家です。相続登記に必要となる法律文書の作成や具体的な手続きの代行までをすべて行うことができます。
3 預貯金、株、投資信託などの相続手続き
銀行や証券会社などが取り扱っている、預金、貯金、株、投資信託などの相続手続きも司法書士が代理して行います。
不動産の相続手続きである相続登記と同じ要領でスピーディーかつ確実に手続きを行います。公平で円満な相続手続きを行いたい場合は、司法書士を活用することで相続人間の煩わしいやり取りが省略できることもあり、国家資格者の司法書士が関与することで相続人の方にも安心して相続手続きに協力していただけると思います。
不動産の相続手続きの専門家として活動していた司法書士が、近年はその他の相続手続きにも行う機会が増えてきました。国を相手に厳格な相続手続きに対応してきたノウハウは、民間の会社である銀行や証券会社などの金融機関をはじめ、あらゆる相続手続きに生かすことができるのです。
4 その他の相続財産の相続手続き
相続財産には、不動産や預金等以外にもいろいろなものがあります。
例えば、葬儀会社の互助会、保険金、出資金、ゴルフ会員権などです。
これらの財産は、必要に応じて名義変更や払い戻し換金等の手続きを行います。
5 もめない遺産分割のご提案
相続では、財産の分配でもめることがあります。
司法書士は、相続に関する法律と手続きが得意ですから、トラブルを回避して確実に手続きを進めるために相続実務の経験を生かして的確なアドバイスをするように心がけています。
亡くなった被相続人との関係性によっては、法定相続分で分けることにある相続人が納得しなかったり、財産が不動産しかないような場合もあります。このような場合は、相続人だけで話していてもなかなか話が前に進まないことがあります。
相続を法律の視点で説明をして、それぞれの相続権を把握することで遺産分割協議が進みだすこともあります。
また、不動産のようなわにくい財産が遺産にある場合は、換価処分(売却)をして公平にお金で分ける方法もあります。この場合は、遺産分割協議から不動産の売却まで一連の相続として考える必要があります。どのような相続登記をしてどのように売却を進めるのが良いのか。それぞれの相続のケースに応じて最適な方法で手続きをしなくてはいけません。
不動産の売却には、税金が発生することがありますので、法律面だけでなく、不動産売買の実務についても注意をして相続手続きを進めるようにしましょう。無駄な税金を払うことがありますので、注意が必要です。
最後に
以上、名古屋の司法書士が、相続手続きにおいて司法書士ができることをご説明しました。
司法書士は、相続開始後の相続手続き以外に、生前の遺言書作成、生前贈与、家族信託、成年後見といった相続に関する様々な業務を取り扱っております。これらの相続に関する総合的な知識を生かして、最適な方法でお悩みのお手伝いをしています。
つまり、司法書士は、相続についてまるっと法律問題や必要な手続きをサポートできます。トラブルを防止して安心安全に手続きまでを導く役割を果たすことが可能です。
ただし、上記の相続の手続きは、すべての司法書士が実際に取り扱っているわけではないので、司法書士にご相談をされるときは、ご依頼内容などを話して依頼できるかどうかを確認するようにして下さい。
上記の記述は、当事務所での業務を前提にご説明しております。
相続が裁判にならないように、公平で円満な相続手続きのお手伝いをするのが司法書士です。
お困りの点がある相続人の方は、ぜひ信頼のおける司法書士に相談をしてみて下さい。きっと、皆様のお役に立てることがたくさんあるはずです。