司法書士という仕事について【名古屋のごとう司法書士事務所】
2020/03/29
外からわからない司法書士の仕事についてこっそり教えます
司法書士の代表的な仕事3選
司法書士の仕事を皆さんはどれほどご存知でしょうか?
「名前ぐらいは聞いたことあるけど、実際に何をしているのか何を頼めるのか知らない」そういう声をよく耳にします。
そこで、今回は、名古屋の司法書士が司法書士について説明してみようと思います。
しかし、司法書士の仕事はは幅広いので、ここでは、代表的な仕事である相続、不動産登記、債務整理についてご説明します。
司法書士は古くは登記業務ばかりをやっていた時代がありました。最近の法改正や社会情勢の変化により、司法書士業務の変化してきています。したがって、ここでご紹介する仕事もすべての司法書士が取り扱い又は得意としているとは限りません。それだけ司法書士の業務は幅広くなり、依頼する業務によってはその専門性に差がある可能性もあります。
では、早速いきましょう。
1 司法書士による相続
司法書士が相続の場面でお手伝いをできることは実は多いのです。
すでに相続人などとのトラブルになっているような場合は、弁護士へ依頼をして裁判をする必要がありますが、その前段階であれば、むしろ司法書士の方が良いことがあります。実際に当事務所でも、相続手続きや遺産分割協議の調整役として相続人の方の間をつなぐ役割を行っております。紛争性がないような場合は、客観的な専門家が間に入ることで、相続人間の不信感や疑心暗鬼を払拭して、公平で円滑な相続手続きが可能な場合も多いのです。
なぜなら、相続問題の多くは、法律知識だけでは解決しないからです。不動産であれば登記実務に精通していなくては失敗します。このような相続手続き面では司法書士が得意とする分野です。
具体的には、生前対策として、遺言書の作成や家族信託の利用、生前贈与などがよくあります。しかし、そもそもこれらは相続で心配な問題の解決手段のひとつにすぎません。したがって、相続という大きな課題における解決方法は、法律や手続きなどを総合的に考えて、結論を出す必要があります。
① 自分が亡くなった後に相続人でトラブルにならないか心配だ
② 子供たちに遺産を公平に渡したいがどうすればよいか?
③ 残された配偶者の生活が心配だけど、何か対策はないか?
④ 障害を持つ子の将来が心配だ
⑤ 配偶者や子ではなく、お世話になった知人に遺産を渡したい
このようなご相談には解決方法がいろいろあります。トラブルを未然に防ぐ予防的な役割を司法書士が法律と手続きの商法からサポートできるのです。
2 司法書士による不動産登記
司法書士は登記の専門家です。この登記業務は不動産と会社の登記がありますが、いずれも今も昔も司法書士業務の根幹をなすものといえます。
後述する債務整理業務は、最近に盛んに行われるようになった業務ですが、不動産登記業務は基本的にはすべての司法書士が取り扱えるのではないかと思います。しかし、昨今の傾向として、単なる手続き業務にとどまらず、実体の法律関係や周辺知識が必要なことも多く、行う不動産登記の内容によっては、司法書士でも差が生じるのが現実でしょう。司法書士試験では課されない周辺知識や経験値は、試験とは直接関係のないところの力です。
例えば、相続登記にしても、単に名義の変更をするにとどまらず、本来は本当にその遺産分割でよいのかを周辺知識等を使い判断します。相続不動産を売却する予定であれば、先ず誰の名義にするのか。また売却代金をどのように分けるのか。売るまでにどれくらいの時間を要するのか、そしてその間にどのようなリスクがあるのか。
このような場合は、相続登記だけでなく、不動産売買の知識や経験が必要になります。最後のゴールとなる売買までの青写真を描けなければいけないのです。
なお、当事務所では、不動産登記に限らず、司法書士が宅地建物取引士も兼業しているので、不動産売買の仲介業務も行うことが可能です。通常の司法書士業務を超えて不動産売買をトータルでサポートすることができます。登記に限らず、不動産売買全体を任せたい場合は、お気軽にご相談下さい。
3 司法書士による債務整理
司法書士が行っているこの債務整理とは、借金問題の解決を図るものです。
借金の返済に困った場合に、債権者と返済について分割回数を増やす交渉をする任意整理、裁判所を利用して、借金を一定額減らして残りを返済する個人再生手続き、借金をゼロにする破産手続などです。
この他にも、当事務所の司法書士のように任意売却を行うこともできます。
任意売却とは、借金を抱えている方が家や土地などの不動産を所有している場合に、借金返済のために当該不動産を売却する方法です。借金をすべて返済できるケースもあれば、できずにその後に残った債務については前述の債務整理で解決を図ります。
このように法律の分野と不動産売買の分野がミックスされます。このような業務はメインが法律問題になりますが、不動産売買の実務等にも精通していなければ的確なアドバイスはできません。
また、各債務整理業務に共通していますが、借金に時効がある場合は、時効を使って借金をゼロにします。不思議に思われるかもしれませんが、法律では債務(借金)に時効を設けています。一定期間相手方とやりとりがない期間があれば、時効を使えるかもしれません。時効を主張することで返済義務のある債務がぐっと減らせることがあるのです。
もしうまく時効を活用できれば、破産や個人再生といった法的整理をする必要もないかもしれません。また、任意売却で自宅を売る必要もなくなるかもしれません。
まとめ
以上、名古屋の司法書士が、司法書士の仕事の代表例について解説しました。
いかがだったでしょうか。
昔は、司法書士の仕事は、どの司法書士に頼んでもそれほど差がなかったのが実情です。登記業務のうち、単純な手続き業務がメインでしたので。しかし、昨今は、本来業務としての司法書士の知識だけでは的確に回答できないことが多くなっています。相続や不動産の売買については、実は誰に相談するかで解決へのアプローチ委が違ってくる可能性は十分あり得ます。
または、自分にない部分をアウトソーシングして他の士業や専門家へ協力を求めて解決を図ることもあります。しかしその場合は、それぞれの専門家の立場があり連携がどこまで効率よく依頼者の利益になる形になっているのか外からではわかりにくいのが実情です。
司法書士選びは、じっくりと行う時代になりました。
名古屋のごとう司法書士事務所でも、相続や不動産の売買の仲介業務まで専門性を磨くべく日々努力しております。何かお困りの際はお気軽にご相談下さい。簡単にネット相談予約も可能です。ぜひご利用下さい。