【空き家を相続したら最初にすべきことを確認!!】名古屋のごとう司法書士事務所
2024/12/03
まずはじめに
親が残った家を相続したとき、その家が空き家だった場合、どう対応すれば良いか心配してしまう方も多いのではないでしょうか。 特に最近では、少子高齢化や人口減少の影響で全国かなり空き家が増加し、社会問題としても注目されています。 相続した空き家を放置しておくと、建物の老朽化や近隣住民とのトラブル、さらには法的な義務を果たさないことによるペナルティといったリスクが生じる可能性があります。
空き家を相続した場合、まず何をすべきか、どんな選択肢があるのかを知ることが重要です。 この記事では、空き家相続を初めて経験する方に向けて、具体的な確認ポイントや手続きの流れをご相続人が母と子の場合のよくある状況も踏まえ、家族での話し合いや手続きの進め方についてアドバイスを伝えます。
また、司法書士として空き家相続に関してどのようなお手伝いができるのかも詳しく解説します。 法的手続きや不動産に関するプロフェッショナルの視点から、安心して相続を進めていけるようサポートしますので、ぜひ最後までお読みくださいください。
1. 現状把握からスタート
空き家を相続した際、最初に行うべきことは現状をしっかり把握することです。空き家の状態や法的な権利関係、費用などを把握しておくと、次の判断がスムーズに進みます。 、具体的な確認ポイントをご説明します。
家の空き巣と状態を確認する
まず、相続した空き家がどこにあり、どのような状態なのか確認しましょう。 空き家の現地を実際に訪問し、建物の外観や内部の状況を確認することをおすすめします。場合や雨漏り、シロアリ被害といった問題が見つかることもあります。
特に遠方に住んでいる場合、普段から管理が向かうのではなく劣化が進んでいるケースもあります。これらの確認は、今後の維持管理や売却・賃貸の判断材料となります。の建築士やリフォーム業者に診断を依頼することについても検討してください。
権利関係を調べる
次に、空き家の権利関係を確認する必要があります。空き家が登記上どのような名義になっているかを確認するため、法務局で登記簿謄本(登記事項証明書)を取得しましょう。以下の点にご注意ください。
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所有者が誰かの
親名義のままなのか、あるいは別の親族が共有しているのか確認します。 -
土地と建物の状況
土地と建物の両方が一緒に相続される場合、または別々の所有者になっているケースもあります。 -
対抗権や借地権などの存在
過去の借入れに伴い抵当権が設定されている場合や、土地が借地権付きになっている場合には特別な対応が必要です。
権利関係が複雑である場合、自分で対応するのは難しいため、司法書士に相談したら良いでしょう
2. 家族での決まりを
空き家を相続した際に次に重要なことは、相続人全員で今後の方針を決める、協議を形成することです。 特に、空き家活用方法や分担金については、家族間の意見が分かれることが少ない相続人同士のトラブルを回避し、手続きをスムーズに進めるためのポイントを詳しく解説します。
空き家をどうするかマッチング
空き家を相続した後、主に以下の3つの選択肢があります。
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売却する
空き家を売却することで、固定資産税や維持費の負担から解放される上、売却代金を相続人間で分配できます。場合もあります。 -
貸し出す
空き家を賃貸として運用すれば、継続的な収益を得ることが可能です。 なお、賃貸物件としての需要がある場合には事前に調査する必要があります。修繕や管理コストが発生することも考慮してください。 -
この場合、空き家を維持するための
費用(固定資産税やメンテナンス費用)を誰が負担するのか、具体的な話し合いが必要です。
負担や役割分担を明確にする
空き家を維持する場合や賃貸に出す場合、管理や費用の負担を誰がどのように分担するのかを家族間で決めていきましょう。
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維持費や固定資産税の負担割合
相続人それぞれの負担額を明確にすることで、その後のトラブルを防ぎます。 -
管理責任者を決める
遠方に住む相続人がいる場合、近くに住む家族が管理を担当することが一般的です。 -
修繕やリフォームの費用負担
修繕が必要な場合、その費用を全員で負担するのか、一部の相続人が負担するのかを事前に解決して帰りましょう。
司法書士のサポートを活用する
家族間での限られた時間がうまく進まない場合や意見が対立する場合、司法書士が正しい立場で調整を助けることができます。専門家が間に入るため、協議を進めることができます。
また、場合によっては最後の内容を公正証書や覚書として残すことも可能です。 これにより、家族間での合意事項が明確になり、その後のトラブルを防ぐ効果があります。
空き家をどうするか決めることは、家族にとって大切なプロセスです。感情が絡むシーンも多いですが、家族全員が納得できる形で決断を進めるために、しっかり決めて、必要に応じて専門家の力を借りましょう。
3. 必要な手続きを進める
空き家の状態を確認し、家族間で今後の方針を話し合ったら、次は具体的な手続きを進めましょう。 相続した空き家を適切に管理・売却するためには、相続登記や税務手続きなど、ここでは、必要な手続きと司法書士がサポートできるポイントを詳しく解説します。
相続手続きを初めに行う
2024年4月から相続登記が義務化されます。相続した空き家の所有権を正式に移転するためには、相続登記を行う必要があります。この手続きが解決すると、以下のようなリスクが起こり得る可能性があります性があります。
- 不動産の売却や活用ができなくなる
- 継承人間でのトラブルが発生する
- 法的な義務を果たさないことによるペナルティ
相続登記を進める際には、次の書類が必要です。
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被相続人(亡くなった方)の戸籍本一式
被相続人の出生から死亡までの戸籍を収集します。 -
相続人全員の戸籍
本相続権があることを証明するために必要です。 -
遺産分割協議書
相続人全員で遺産分割を協議した内容を記した文書です。 -
固定資産評価証明書
登録免許税を算定する際に必要です。
これらの書類の中には、取得するのに手間を要するものもあるため、司法書士に依頼すると効率よく進めることができます。
売却や賃貸に向けた準備
空き家を売却または賃貸に出すことを決めた場合は、それに応じた手続きや準備が必要です。
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売却の場合は
不動産を売却するには、買主との契約を締結し、所有権移転の手続きを行う必要があります。不動産会社との連携や、契約書作成・確認など、多くのステップがございます。司法書士兼宅地建物取引士として、売却プロセス全体を法律面でサポートします。 -
賃貸の場合
賃貸契約書作成や、賃借人のトラブルを防ぐための契約内容の精査が重要です。賃貸経営に不慣れな場合でも、法律や契約の専門知識をもとにサポートいたします。
税務手続きの確認
空き家を相続した場合、税務上の手続きも検討しなければいけません。主に以下の税金に注意が必要です。
- 相続税
相続財産の総額が基礎控除額を超える場合、相続税の申告が必要です
まとめ
親から空き家を相続した場合、行うべきことは「現状を正確に把握すること」です。空き家の所在地や状態、権利関係を確認し、維持費などを具体的に把握することで、次の判断がスムーズになります。 その後、相続、売却・賃貸・維持のいずれかの方向性を決定することが大切です。
空き家相続では感情的な側面も絡むため、家族での合意形成が困難な場合もあります。そのようなところで、司法書士が優しい立場で調整をサポートします。また、法律や手続きに不慣れな方でも、司法書士に相談することで相続登記や必要な書類の準備、手続き全般を安心して進められます。
さらに、空き家を売却する場合や賃貸に出す場合には、不動産のプロフェッショナルとしての知識を相談、適切なアドバイスを行います。不動産契約や税務面でも注意点に対応できるため、スムーズな資産活用を実現できます。
空き家の相続は、家族の将来を決める重要な出来事です。 放置すると思わぬリスクを考慮することもありますが、早めに適切な対応をすることでトラブルを予防、有効活用することが可能です。
私たち司法書士事務所では、空き家相続に関するあらゆるお悩みに対応し、登記や手続き、ご家族間の調整を丁寧にサポートします。 ぜひ、お気軽にご相談ください。空き家活用が進んでいくよう全力でお手伝いさせていただきます。