【兄弟姉妹が相続人となる相続手続き~司法書士ができるお手伝い~】名古屋のごとう司法書士事務所

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【兄弟姉妹が相続人となる相続手続き~司法書士ができるお手伝い~】名古屋のごとう司法書士事務所

2024/10/21

まずはじめに

相続が発生した際、兄弟姉妹が相続となるケースでは、手続きが複雑になることがあります。 特に、不動産や預金、株式などの財産が含まれている場合、それぞれの手続きや法の要件をご理解いただく必要があります。この記事では、司法書士がどのようにして皆様の相続手続きをサポートできるかを解説します。

1 兄弟姉妹が相続人となる場合の特徴

法定相続分の違い

兄弟姉妹が相続人となる場合の法定相続分は、配偶者や子どもがいる場合と大きく異なります。 まず、兄弟姉妹のみが相続人となる場合、各相続人が平等に財産を分割することがございますただし、兄弟姉妹のうち、一方の親だけを共有する「半血兄弟姉妹」がいる場合、その兄弟姉妹の法定相続分は、全血兄弟姉妹の半分となります。相続分の計算や財産の分配は複雑になります。

代襲相続発生

兄弟姉妹が既に亡くなっている場合、その兄弟姉妹の子ども、次に姪や姪が「代襲相続人」として財産を相続します。この代襲相続は、兄弟姉妹の子どもに限ります、さらにその次の世代(姪や姪の子ども)には適用されません。代襲相続が発生することで、相続人の数が多く、遺産分割がさらに複雑になることがございます。

相続税の課税強化

兄弟姉妹が相続人となる場合、相続税の負担が直系の相続人(配偶者や子ども)と比べて重くなります。 税法上、兄弟姉妹は「第3順位の相続人」とされ、相続財産が多い場合は、税金の負担がかなり大きくなるこのため、相続の初期段階で、適切な相続税対策を行うことが重要です。

解決の難しさ

兄弟姉妹間での相続では、財産をどのように分配するかということが重要ですが、スムーズに進むことは限りません。 特に、兄弟姉妹が複数いる場合や、相続財産が不動産や株式など複数の資産を網羅する場合、各相続人の希望や考え方が異なることが多く、意見の対立が起こります。このような場合、遺産分割協議を正しく進めるために、司法書士などの専門家アドバイスが必要です。

2 司法書士ができること

兄弟姉妹が相続人となる相続手続きは、法律的に複雑で、細かい手続きが数多く必要になります。不動産や預金、株式などの財産が含まれる場合、それぞれの手続きに専門的な知識が必要です。司法書士は、こうした煩雑な手続きを法的にサポートし、相続人の皆様が安心して相続を進められるよう、以下のようなお手伝いが可能です。

1. 不動産の相続登記手続き

相続の中でも不動産が含まれている場合、最も重要な手続きの一つが「相続登記」です。不動産を相続した際には、その名義を故人から相続人へと変更する必要があります。これは「相続登記」と呼ばれる手続きで、これを行わないまま放置すると、後々の売却や活用が困難になるだけでなく、さらなる相続が発生した際に手続きが複雑化し、相続人間のトラブルにつながることもあります。

司法書士は、この相続登記の手続きを全面的にサポートします。具体的には、以下のような手続きを行います:

  • 必要書類の作成・収集:相続登記に必要な戸籍謄本、住民票、登記事項証明書など、多数の書類を準備します。特に、兄弟姉妹間での相続では、複数の相続人に関する書類が必要となるため、専門家のサポートが不可欠です。
  • 遺産分割協議に基づく登記:兄弟姉妹が複数いる場合、不動産をどのように分けるかについて遺産分割協議を行う必要があります。司法書士は、遺産分割協議書を作成し、その内容に基づいて正確に相続登記を行います。

登記が完了することで、不動産の名義が正式に相続人に移り、その後の売却や活用が可能になります。司法書士が関与することで、手続きがスムーズに進み、相続人間のトラブルも防ぐことができます。

2. 預金や株式の名義変更・解約手続き

相続には、不動産以外にも、故人の銀行預金や株式、投資信託などの金融資産が含まれることがあります。これらの資産も相続人に移すためには、それぞれの金融機関や証券会社での名義変更や解約手続きが必要です。

司法書士は、これらの手続きにおいても専門的なサポートを提供します。具体的には、以下のような作業を行います:

  • 金融機関への手続き代行:銀行口座の名義変更や解約には、多くの場合、相続人全員の同意を証明する書類が必要です。司法書士はこれらの書類を整え、金融機関とのやり取りをスムーズに進めます。これにより、相続人が各金融機関ごとに異なる手続きで混乱することなく、円滑に預金の引き出しや分配が可能になります。
  • 株式や投資信託の名義変更:証券会社に対しても、株式や投資信託の相続手続きを行う必要があります。証券口座の名義変更や、相続人間での株式の分割は、専門知識が要求されるため、司法書士がしっかりとサポートいたします。

3. 遺産分割協議書の作成と相続関係の調整

兄弟姉妹が相続人となる場合、相続財産をどのように分けるかについて、相続人全員で「遺産分割協議」を行う必要があります。遺産分割協議とは、相続人全員の話し合いに基づいて、相続財産をどのように分けるか決定する手続きです。この協議がまとまらない限り、不動産や金融資産の名義変更や解約を進めることができません。

司法書士は、遺産分割協議を法的に有効な形で進めるため、以下のサポートを提供します:

  • 遺産分割協議書の作成:協議の結果を正式な書類にまとめたものが「遺産分割協議書」です。この協議書は、相続人全員が署名・押印しなければ有効になりません。司法書士は、協議内容を法的に正確に反映させた協議書を作成し、相続人全員が安心して署名できるようサポートします。
  • 代襲相続が発生する場合の調整:兄弟姉妹の中に亡くなっている方がいる場合、その子ども(甥や姪)が相続人となる代襲相続が発生します。司法書士は、このようなケースでも、法的に正確な調整を行い、相続人間で公平に財産が分割されるようサポートします。

まとめ

兄弟姉妹が相続人となる相続手続きは、法定相続分の違いや代襲相続の発生、さらには相続税の負担など、さまざまな要因によって非常に複雑化することが多いです。また、不動産や預金、株式といった多様な財産が含まれる場合、それぞれに異なる手続きが求められるため、相続人だけでスムーズに対応するのは難しいこともあります。

こうした状況で司法書士が果たす役割は非常に大きく、次のようなメリットがあります。

  • 不動産の相続登記を正確に行う:不動産の相続登記を怠ると、後々の売却や譲渡に支障が生じ、また将来的なトラブルの原因にもなります。司法書士が介入することで、確実かつ迅速に名義変更手続きを完了させ、相続人の間での不動産に関するトラブルを未然に防ぐことができます。

  • 金融資産の名義変更や解約をスムーズに進める:銀行預金や株式など、各金融機関ごとに異なる手続きが必要ですが、司法書士が代行することで、相続人の負担を大幅に軽減します。また、必要な書類や手続きが正確に行われることで、無駄な時間をかけずに早期の名義変更や資産の分割が可能となります。

  • 遺産分割協議の円滑な進行:兄弟姉妹が相続人となる場合、遺産分割協議を適切に進めることが重要です。司法書士は、法的に有効な遺産分割協議書の作成をサポートし、相続人同士の合意がスムーズに成立するように調整します。特に、代襲相続が発生する場合など複雑な相続でも、専門的な知識に基づいた助言が不可欠です。

さらに、兄弟姉妹が相続人となる場合の相続税負担は、直系親族に比べて重くなる傾向があるため、司法書士のサポートにより早い段階で適切な相続税対策を講じることもできます。相続財産に関する法的な手続きを的確に進めることはもちろん、税務面でのアドバイスを受けることによって、無駄な税負担を避けることが可能です。

司法書士に依頼することで、相続に伴う複雑な手続きが円滑に進み、相続人同士の間でのトラブルも防ぐことができ、最終的に安心して相続を完了させることができます。当事務所では、オーダーメイドの個別対応を基本とし、明瞭な料金設定のもと、丁寧かつ迅速なサポートを提供しております。兄弟姉妹間の相続でお困りの際は、ぜひ一度ご相談ください。専門家として、皆様の相続手続きをしっかりとサポートいたします。

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